【第0章】ナンパの始まり
2016年3月5日
当時20歳だった私。
最後に付き合ったのは中学二年生という悲しい現実であり
童貞のまま来月の誕生日を迎えることに恐れを感じ、とあるチャットアプリを始めた。
あのころ味わったキスがしたい・・・。
そう思い、都道府県検索をしてヒットした女の子に手当たり次第、
「初めまして、キスフレになりませんか」
というクソのような定型文を送りつけた。
もちろんスト低なため、アイコンなどはノー設定である。
(※スト低:ここでは私の顔面偏差値が低いことを指す。)
そこでひとりの女の子から返信が来た。
女「いいですよ」
アイコンは顔が隠れていたが、髪がサラサラで雰囲気かわいい感じであった。
ここで私は童貞特有の食い付きで即返信をし、とある書店に集合とアポをとったのある。
2016年3月8日
集合時刻は22:00。私はネットで知り合った人と会うことが初めてだったのでソワソワして19時には書店に着いてしまった。
時刻は22:00。女の子はまだ来ない。 友達と遊んでから来ると言っていたため私は気長に待つことにした。
時刻は24:00。
ピローン
女「今から向かいます」
心臓が張り裂けそうだった。書店は閉店してしまったため向かいのコインランドリーから集合場所の駐車場を眺めることにした。
時刻は24:30。
静まり返った土地に一台のピンクの軽自動車がやってきた。心臓が少し裂けた。
私は車に恐る恐る近づき、ノックするのである。
い「初めまして。女さんですか?」
女「はい、遅れてすみません。乗ってください」
車内灯に照らされた彼女の顔を見て私は胸が高まった。
(か、かわいいい!!!)
お世辞抜きでアナウンサーの弘中綾香にそっくりであった。
軽く会話をすると当時19歳の社会人ということが分かった。
ただもう我慢できなかったため、
い「じゃあしよっか」
という言葉を機に6年ぶりのキスをしたのである。
翌朝、私は車内で目が覚めた。彼女はその日朝から仕事があったので何もなかったかのように解散したのである。
お互いのやり取りはアプリ上で続いた。
この子で童貞卒業したいという気持ちが高まり、食事するという名目でアポを取った。
2016年3月20日(この日はこれから先忘れることはないだろう)
二人で食事をし彼女の運転で帰宅途中、
女「あれ何か知ってる?」
い「(なんだろう、あのキラキラした建物。。)パチンコ店?」
女「ラブホだよ」
(なんだこれは!フラグびんびんに立ってるじゃないか!)
い「いこっか」
女「いやだ」
今思えばこれが形式グダというものだったのだろう。。
い「じゃあそこの駐車場に留まって」
女「うん」
(ついに童貞卒業するのか・・!)
車内ではいいムードになり目的が刻一刻と迫ってきた。
童貞卒業する瞬間、緊張であそこが勃たないと聞いたことはあったが自分が体験するとは思わなかった。
相手がリーセなのにも関わらず何とか童貞卒業したのであった。
(初体験が相手リーセ、車内とは。。)
彼女とはこの後も何度か会ってたまに連絡を取り合う仲となる。
この日を境に、無料のアプリを通して1年間で6人の女性と関係をもったいくたであった。
以上、ナンパはナンパでも
ネットナンパ(通称ネトナン)
の始まりである。